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名言No.58 ダライ・ラマ

胸に刻む名言 ~Quotation~ 名言
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本日の名言

Because violence can only breed more violence and suffering, our struggle must remain nonviolent and free of hatred. We are trying to end the suffering of our people, not to inflict suffering on others.

the Dalai Lama

日本語訳

暴力はさらなる暴力と苦しみを生むだけなので、私たちの闘いは非暴力的であり、憎しみから解放されなければなりません。私たちは人々の苦しみを終わらせようとしており、他者に苦しみを与えることを目指しているのではありません。

ダライ・ラマ

構造分析

この英文は2つの文で構成されており、それぞれ異なる目的と主題を持っています。

  • 文1: Because violence can only breed more violence and suffering, our struggle must remain nonviolent and free of hatred.
    • because節: Because violence can only breed more violence and suffering
      この節は、理由を説明する従属節です。主語はviolence、述語はcan breedであり、「暴力はさらなる暴力と苦しみを生む」という原因を述べています。
    • 主節: our struggle must remain nonviolent and free of hatred
      主語our struggle(私たちの闘い)がmust remain(~である必要がある)という義務を表現し、補語nonviolent(非暴力的な)とfree of hatred(憎しみから解放された)で状態を説明しています。
  • 文2: We are trying to end the suffering of our people, not to inflict suffering on others.
    • 主節: We are trying
      主語Weが述語are trying(~しようとしている)で、進行中の行動を表しています。
    • to不定詞句(目的): to end the suffering of our people
      不定詞句が動詞are tryingの目的を示し、「人々の苦しみを終わらせる」という行動の目標を述べています。
    • 対比表現: not to inflict suffering on others
      not以下で「他者に苦しみを与えることではない」という対比が示されています。

主な単語の品詞・働きと日本語訳

単語品詞と働き日本語訳
violence名詞:主語、不可算暴力
breed動詞:述語、他動詞生む
suffering名詞:目的語、不可算苦しみ
struggle名詞:主語、可算(単数形)闘い
remain動詞:述語、状態動詞保つ
nonviolent形容詞:補語非暴力的な
free形容詞:補語解放された
hatred名詞:前置詞の目的語、不可算憎しみ
trying動詞:述語、現在進行形試みている
end動詞:述語、他動詞終わらせる
suffering名詞:目的語、不可算苦しみ
people名詞:前置詞の目的語、可算人々
inflict動詞:述語、他動詞加える
others名詞:前置詞の目的語、可算他者

句動詞、イディオムほか

  • breed more violence and suffering: breedは「生む」という意味で、暴力と苦しみの連鎖を示しています。
  • remain nonviolent and free of hatred: 非暴力的で憎しみから解放された状態を保つことを表現しています。
  • end the suffering of our people: 人々の苦しみを終わらせることを目指す動作を示しています。
  • inflict suffering on others: 他者に苦しみを与えるという行動を指します。

人物と背景

ダライ・ラマ(Dalai Lama)は、チベット仏教の最高指導者であり、現在の14代目はテンジン・ギャツォ(Tenzin Gyatso, 1935 – )として知られています。彼は1935年にチベットの小さな村で生まれ、わずか2歳でダライ・ラマの転生者として認定されました。

1949年から1950年にかけての中国軍によるチベット侵攻により、15歳で政治的指導者としての責任を負うことになります。1959年、チベット蜂起が失敗に終わった後、彼はインドへ亡命しました。以来、ダライ・ラマはチベットの自治と文化の保護を訴え、平和的な解決を求める非暴力運動を展開してきました。

1989年、彼の非暴力の取り組みが評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。彼は宗教や文化の壁を超えて対話を重視し、人類全体の幸福を追求する姿勢を示し続けています。また、環境問題や精神的幸福、倫理観の重要性についても繰り返し訴え、世界中で多くの支持を集めています。

解説

暴力を超えた未来への道筋

暴力の連鎖を見つめ直す

私たちの周りで起きている暴力。その背景には、絶望や恐怖、あるいは復讐心といった感情が潜んでいることが少なくありません。一部の人にとって、暴力は解決の手段として正当化されるかもしれませんが、それがもたらす結果は、さらなる暴力と苦しみの連鎖に他なりません。この連鎖は、暴力が持つ破壊的な力を増幅させ、社会全体を分断し、新たな傷を生み出し続けます。

暴力の影響は単に肉体的なものにとどまりません。それは精神的、感情的、さらには文化的なレベルでも深刻なダメージを与えます。暴力の目撃者やその被害者となった人々は、その経験によるトラウマに苦しむことがあります。子どもたちが暴力の中で成長する場合、その影響は次世代にまで及び、さらなる不和と憎悪を生む原因となるのです。

現代の私たちに必要なのは、この連鎖を断ち切るための意識を持つことです。そのためには、暴力を選択しないという強い意志と、代わりに解決策として非暴力を取り入れる努力が求められます。しかし、非暴力は単に暴力を否定するだけのものではありません。それは憎しみや敵意から心を解放し、真の平和を築くための積極的な行動と言えるでしょう。

非暴力が持つ力とは

非暴力とは何でしょうか。それは単に他者に危害を加えないという消極的な考え方ではありません。それはむしろ、人間の尊厳と価値を尊重し、争いの中でも平和的な解決を模索する積極的な態度です。非暴力は、争いの根源に立ち返り、その問題を対話と協力を通じて解決しようとする努力を伴います。このプロセスには勇気と忍耐が必要ですが、最終的に得られる成果は社会全体の安定と調和です。

非暴力を通じた成功例は世界中に存在します。例えば、インド独立運動でのマハトマ・ガンジーの取り組みや、アメリカの公民権運動におけるマーティン・ルーサー・キング・ジュニアのリーダーシップは、多くの人々に非暴力の力を示しました。これらの歴史的な出来事は、暴力を使わずに目標を達成できるという希望を私たちに伝えています。

非暴力の力は、単に政治的な運動にとどまりません。それは日常生活の中でも私たちの行動指針となり得ます。争いや誤解が生じたとき、非暴力的な解決方法を選択することは、他者との関係を深め、より良いコミュニケーションを育むための第一歩となります。

心の解放と癒しの道

非暴力を選ぶ道は容易なものではありません。それは自分自身の感情や過去と向き合うことを意味し、時に痛みを伴うプロセスとなるでしょう。私たちが抱える憎しみや怒り、恐怖といった感情を完全に無視することは難しいかもしれません。しかし、それらの感情を制御し、それに支配されない方法を見つけることが大切です。

憎しみや怒りは一見強力なエネルギーのように見えますが、それは私たち自身を蝕む毒でもあります。他者を傷つけようとする前に、まず自分自身がその負の感情によって苦しむのです。逆に、寛容や共感といった感情は、自分自身にも他者にも癒しをもたらします。非暴力の道を選ぶことは、単なる他者への配慮ではなく、自分自身の精神的な解放と健康を促進するものでもあるのです。

また、癒しのプロセスには時間がかかることを理解することが重要です。一度の試みで完全な解決を期待するのではなく、少しずつ、着実に前進する姿勢が求められます。こうした持続的な努力が、私たちの内面だけでなく、周囲の人々や社会全体に良い影響を与えるのです。

暴力を超えた未来を目指して

私たちが目指すべき未来、それは暴力のない社会です。それは単なる理想論ではなく、実現可能な目標です。そのためには、一人一人が非暴力という選択肢を受け入れ、行動に移すことが必要です。私たちの選択が、次世代に平和と希望を届ける礎となるのです。

非暴力の未来を築くためには、小さな一歩から始めることが大切です。日常生活の中で、対立や摩擦が生じたときに、冷静に対処し、暴力的な反応を避けること。それが私たち自身の生活を豊かにし、社会全体に持続可能な変化をもたらす第一歩となります。私たちにはその力があり、その選択をする責任があります。

まとめ

暴力がもたらすものは、さらなる暴力と苦しみです。一方で、非暴力は平和と癒しを実現する道筋を提供してくれます。非暴力を選ぶことは、単なる理想ではなく、現実の行動として私たち全員が取るべき道です。その選択を通じて、私たちはより良い未来を築くことができるのです。

私たちの行動は、小さなものであっても大きな影響をもたらします。それは自分自身の成長だけでなく、周囲の人々や次世代にもポジティブな変化をもたらします。だからこそ、今、ここで非暴力の道を選び、未来への一歩を踏み出しましょう。それこそが、私たちが次の世代へ渡せる最も価値ある贈り物ではないでしょうか。