本日の名言
We only want that which is given naturally to all peoples of the world, to be masters of our own fate, only of our fate, not of others, and in cooperation and friendship with others.
Golda Meir
日本語訳
私たちはただ、世界中のすべての人々に自然に与えられているもの、つまり自らの運命の主人であること、しかもそれは私たち自身の運命だけであり、他の人々の運命ではないこと、そして他の人々と協力し、友情の中でそれを実現することを求めているだけです。
ゴルダ・メイア
構造分析
この文は、主に複合文として構成されています。主節 “We only want…” が中心で、従属節 “that which is given naturally…” を含みます。この従属節は、後続の “to be masters of our own fate…” など、複数の並列された不定詞句と句によって詳しく説明されています。
- We only want that which is given naturally to all peoples of the world: 主節で、主語 (We)、動詞 (want)、目的語 (that which…) が基本構造となっています。関係代名詞 “which” は “that” を説明する役割を持っています。
- To be masters of our own fate, only of our fate, not of others: “To be” 以下は不定詞句として “want” の目的語をさらに補足しています。ここでは、”masters” が主語にあたる役割を担っています。
- And in cooperation and friendship with others: “in cooperation and friendship…” は “to be masters of…” と並列の形で、要件や条件を追加しています。
主な単語の品詞・働きと日本語訳
| 単語 | 品詞と働き | 日本語訳 |
|---|---|---|
| want | 動詞・述語(他動詞) | 求める |
| given | 動詞・過去分詞(形容詞的) | 与えられている |
| naturally | 副詞・修飾語(動詞を修飾) | 自然に |
| peoples | 名詞・目的語(可算名詞) | 人々 |
| world | 名詞・修飾語(不可算名詞) | 世界 |
| masters | 名詞・補語(可算名詞) | 主人 |
| fate | 名詞・目的語(不可算名詞) | 運命 |
| cooperation | 名詞・修飾語(不可算名詞) | 協力 |
| friendship | 名詞・修飾語(不可算名詞) | 友情 |
| others | 名詞・補語(可算名詞) | 他人 |
句動詞、イディオムほか
To be masters of [something]: 「~の主人となる」または「~を支配する」というフレーズ。ここでは「自分の運命の主人となる」ことを指しています。
In cooperation and friendship: 「協力と友情の中で」という表現で、共同作業と友好的な関係を意味しています。
人物と背景
ゴルダ・メイア(Golda Meir, 1898 – 1978)は、イスラエルの政治家であり、同国の第4代首相を務めた人物です。彼女は、女性として初めてイスラエルの首相となり、世界中で注目を浴びました。その直感的で実直な指導スタイルから、「鉄の女」とも呼ばれることがありました。
1898年、現在のウクライナにあたる地域で生まれたゴルダは、幼い頃に家族と共にアメリカへ移住しました。ウィスコンシン州ミルウォーキーで育ち、教育を受けた彼女は、若い頃からシオニズム運動に熱心に取り組みました。1921年には夫とともに当時のパレスチナへ移住し、そこから彼女の政治的キャリアが始まります。
ゴルダはイスラエル建国前後において、外交と国内政策の両方で重要な役割を果たしました。特に、独立戦争時の外交活動や、若い国家の形成期における労働党の指導者としての働きが評価されています。1973年の第四次中東戦争中、彼女は国家の指導者として困難な状況に立ち向かい、その勇気と粘り強さを示しました。
彼女の生涯は、困難に直面しながらも理想と現実の間でバランスを取り続けた、強いリーダーシップの象徴と言えるでしょう。彼女の政治と人生の軌跡は、現在も多くの人々に影響を与えています。
解説
運命の主人となる勇気と友情
「私たちはただ、世界中のすべての人々に自然に与えられているもの、つまり自らの運命の主人であること、しかもそれは私たち自身の運命だけであり、他の人々の運命ではないこと、そして他の人々と協力し、友情の中でそれを実現することを求めているだけです。」ゴルダ・メイアのこの言葉は、私たちの人生観や他者との関わり方を深く掘り下げるきっかけとなります。彼女の言葉には、自己責任、協力、友情という3つの柱が鮮やかに描かれています。
運命の主人であることの意味
「自らの運命の主人である」という考え方は、単なる自己主張ではなく、深い自己責任を伴います。私たちは、他人の影響や社会のプレッシャーに流されることなく、自分自身の道を選び取る力を持つべきなのです。この哲学は、メイアの人生そのものに反映されています。彼女は自らの信念を貫き、歴史的に重要な決断をする中で、運命の主人としての立場を確立しました。
例えば、私たちは日常生活で数々の選択を迫られます。その選択は、大小問わず、私たちの未来を形作るものです。キャリア、家族、人間関係の選択はもちろん、些細な選択—例えば新しい趣味に挑戦することや、普段とは違う考え方を試してみること—も私たちの人生に影響を与えます。自分の運命を形作る力を自覚し、その力を最大限に活用することが、本当の自由への道筋ではないでしょうか。
他者との友情と協力
メイアの言葉は、運命の主人であることだけでなく、他者との友情や協力がいかに重要であるかを説いています。彼女がイスラエル建国に尽力した際の数々の出来事を思い返すと、単なる個人の力では到底達成できない課題を、彼女が周囲との協力を通じて克服したことがわかります。
友情と協力とは、ただ単に手を取り合うだけではありません。それは、お互いの違いを認め合い、その上で共通の目標に向かうことです。メイアが示したように、他者との絆は、困難を乗り越え、社会全体をより良い方向に進めるためのカギとなります。例えば、現代社会におけるさまざまな問題—環境保護、人権擁護、教育の改革—に取り組む際には、個人の努力だけでなく、コミュニティや国際的な協力が欠かせません。
メイアの生き方が示すもの
ゴルダ・メイアが生きた時代は、戦争や国際的な紛争が多発していた不安定な時代でした。その中で、彼女は困難を乗り越えながら国家形成に尽力しました。彼女がイスラエルの首相として行った数々の決断は、勇気と責任感に支えられたものでした。特に、彼女が国際社会におけるイスラエルの立場を確立しながらも、他国との友好関係を重視した姿勢は、今日でも学ぶべき教訓です。
彼女の生涯には、リーダーとしての葛藤や孤独も伴いましたが、それを乗り越えるために示した行動力と洞察力は、私たち一人ひとりにインスピレーションを与えます。自らの運命を担いながらも、他者との協力を惜しまない姿勢は、より良い社会を構築するための普遍的な原則と言えます。
まとめ
ゴルダ・メイアの言葉は、私たちが自分自身の運命をコントロールし、他者との友情と協力を育む重要性を教えてくれます。自分の選択に責任を持つことは、自己成長につながるだけでなく、他者との関わりを通じて社会全体に積極的な影響を与えることができます。
運命の主人となることは、孤立することを意味しません。それはむしろ、他者との協力を通じて自分の立場を強化し、社会をより良くするための基盤となるのです。私たち一人ひとりがこの考え方を日々の生活に取り入れることで、より平和で調和の取れた未来を築くことができるでしょう。
この言葉の持つメッセージを胸に刻みながら、自らの運命を形作り、他者と協力しながら前進していきたいものです。
関連資料
『My Life』 ※入手困難
