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名言No.208 ウィリアム・O・ダグラス

胸に刻む名言 ~Quotation~ 名言
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本日の名言

The Fifth Amendment is an old friend and a good friend. It is one of the great landmarks in man’s struggle to be free of tyranny, to be decent and civilized.

William O. Douglas

日本語訳

(アメリカ合衆国憲法)修正第5条は古くからの友人であり、良き友人です。それは、人々が専制から自由になり、品位と文明を備えた社会を目指してきた闘争における偉大な画期的出来事の一つです。

ウィリアム・O・ダグラス

構造分析

この英文は2つの独立した文で構成されています。

  1. The Fifth Amendment is an old friend and a good friend:
    • 主語: The Fifth Amendment(修正第5条)
    • 動詞: is(be動詞、現在形)
    • 補語: an old friend and a good friend(形容詞 oldgood によって修飾される名詞句)。修正第5条を友人にたとえ、その重要性と親密さを強調しています。
  2. It is one of the great landmarks in man’s struggle to be free of tyranny, to be decent and civilized:
    • 主語: It(修正第5条を指す)。
    • 動詞: is(be動詞、現在形)。
    • 補語: one of the great landmarks(偉大な画期的出来事の一つ)。
    • 修飾節: in man’s struggle to be free of tyranny, to be decent and civilizedlandmarks を修飾)。この節は、「専制から自由になる」「品位ある文明社会を構築する」という2つの目的を挙げています。

主な単語の品詞・働きと日本語訳

単語品詞と働き日本語訳
Fifth形容詞・修飾語(名詞を修飾)第5の
Amendment名詞・主語(可算名詞)修正条項
old形容詞・修飾語(名詞を修飾)古くからの
friend名詞・補語(可算名詞)友人
good形容詞・修飾語(名詞を修飾)良き
landmarks名詞・補語(可算名詞)画期的出来事/目印
man’s名詞・修飾語(所有格)人々の
struggle名詞・修飾語(可算名詞)闘争
free形容詞・補語(目的を修飾)自由な
tyranny名詞・目的語(不可算名詞)専制
decent形容詞・補語(目的を修飾)品位ある
civilized形容詞・補語(目的を修飾)文明的な

句動詞、イディオムほか

landmarks in [something]: 「~における画期的出来事」または「重要な目印」を意味します。

to be free of [something]: 「~から自由である」という表現で、特定の束縛や圧力から解放されることを指します。

人物と背景

ウィリアム・O・ダグラス(William O. Douglas, 1898 – 1980) は、アメリカ合衆国の最高裁判所判事として最も長く在職した法律家であり、個人の自由と権利を擁護するために力を尽くした進歩的な思想家です。その思想と活動は、アメリカの法と社会に深い影響を与えました。

1898年にミネソタ州で生まれたダグラスは、貧しい家庭環境で育ちながらも学問に励みました。ワシントン州立大学を卒業後、コロンビア大学ロースクールで法学を学び、弁護士資格を取得しました。1939年、フランクリン・ルーズベルト大統領によって最高裁判所判事に任命され、以後36年間にわたりその地位を務めました。

ダグラスは、多くの判例で個人の権利を擁護する立場を取ったことで知られています。特に、言論の自由やプライバシーの保護、環境保護などの分野で進歩的な意見を支持しました。また、公民権運動の時代には、少数派の権利を積極的に擁護し、公正で平等な司法制度の確立に寄与しました。

彼の生涯は、民主主義と自由の価値を信じ、法の下での平等を追求する姿勢の象徴です。ダグラスは、人々の尊厳と基本的権利を守るために尽力し続けた不屈の法律家として、今もなお多くの人々に影響を与えています。

解説

修正第5条—自由と尊厳を守るための盾

「修正第5条は古くからの友人であり、良き友人です。」ウィリアム・O・ダグラスのこの言葉には、憲法における修正第5条の持つ重要性が力強く表現されています。専制からの自由を求めた歴史的な闘争の中で、この条項は人々の尊厳を守り、文明社会を築くための指針となってきました。この修正が生まれた背景、内容、そしてその価値について改めて掘り下げてみたいと思います。

修正第5条が生まれた背景—専制への抵抗

修正第5条は、アメリカ独立戦争後、専制的な権力への反発と自由の確保を求めた歴史の中で生まれました。18世紀後半のイギリス統治下では、多くの人々が不当な弾圧や裁判を経験しました。そのため、アメリカの建国者たちは、権力の乱用を防ぎ、すべての人々に公平な司法手続きを保証するための条項を憲法に盛り込む必要を感じたのです。

1791年に成立した修正第5条は、「自己負罪拒否権」や「適正手続きの保障」、「二重処罰の禁止」、「私有財産の収用制限」など、画期的な権利を含む内容を規定しました。この条項は、人々が自由と平等を追求し、尊厳を守るための盾として機能するものです。ダグラスがこの条項を「友人」と表現した理由がここにあります。

修正第5条がもたらす保護

修正第5条には、個人を国家権力から守るための主要な保護がいくつか含まれています。

  1. 自己負罪拒否権 誰も自らを不利にする証言を強要されない権利です。これにより、個人は法的な場で恐怖や圧力に屈することなく、正当な手続きのもとで公正な裁判を受けることができます。
  2. 適正手続きの保障 公正な手続きが行われない限り、個人の生命、自由、財産が奪われることはありません。これは法治国家の基盤であり、人々が公平に扱われるための基本原則です。
  3. 二重処罰の禁止 同じ犯罪について2度裁判を受けることを禁止します。これにより、不当な再審理や重複した処罰のリスクから個人を守ります。
  4. 私有財産の収用制限 公共の利益のために私有財産が収用される場合には、正当な補償が求められます。この規定は、財産権を守りながら公共事業の進展を支える重要な役割を果たしています。

修正第5条が築いた文明社会

ダグラスが言及した「品位ある文明社会」の構築において、修正第5条の意義は計り知れません。この条項は、単なる法的な枠組みを超えて、人々の基本的権利を明確に定義し、守るための土台を提供しています。

修正第5条は、権力の濫用を防ぐだけでなく、人々が互いに尊重し合い、公平な社会を築くための規範でもあります。その理念は、今日に至るまで司法制度の中核を成し、個々の人々が尊厳と自由を持って生きるための支えとなっています。

現代における修正第5条の重要性

修正第5条は、私たちが直面する現代的な課題にも応用されています。プライバシーの保護やデータ監視の規制、さらには少数派の権利擁護など、多くの問題においてその理念が力を発揮しています。この条項の存在が、個人の権利を守る上での基準となり、国家や企業の行動を律する役割を担っているのです。

まとめ

修正第5条は、歴史的に専制への抵抗から生まれたものですが、その価値は現在においても揺るぎません。私たちがこの条項を理解し、その理念を実践に生かすことで、自由で公平な社会を築く道が開けるのです。ダグラスの言葉が指し示す通り、「修正第5条」は私たちの古くからの、そしてこれからも頼れる「友人」として存在し続けるでしょう。

関連資料

『The Court Years』 ※入手困難