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名言No.255 ジャワハルラール・ネルー

胸に刻む名言 ~Quotation~ 名言
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本日の名言

I want nothing to do with any religion concerned with keeping the masses satisfied to live in hunger, filth, and ignorance. I want nothing to do with any order, religious or otherwise, which does not teach people that they are capable of becoming happier and more civilized, on this earth, capable of becoming true man, master of his fate and captain of his soul.

Jawaharlal Nehru

日本語訳

私は、人々を飢えや不潔、無知の中で満足させて生かしておくことに関心を持ついかなる宗教とも関わりたくありません。また、地上で人々がより幸福に、より文明的になる能力があること、そして真の人間として、自分の運命を制御し、魂の船長となる能力があることを教えない、いかなる秩序、宗教的であろうとそれ以外であろうと、関わりたくありません。

ジャワハルラール・ネルー

構造分析

この英文は複文であり、2つの主要な独立節が連続しています。それぞれの文の構造は以下の通りです:

  1. I want nothing to do with any religion concerned with keeping the masses satisfied to live in hunger, filth, and ignorance.
    • 主語:「I」
    • 動詞:「want」
    • 目的語:「nothing to do with any religion(with以降が付加情報として修飾)」
    • 修飾句:「concerned with keeping the masses satisfied…(religionを修飾)」
  2. I want nothing to do with any order, religious or otherwise, which does not teach people that they are capable of becoming happier and more civilized…
    • 主語:「I」
    • 動詞:「want」
    • 目的語:「nothing to do with any order(with以降が付加情報として修飾)」
    • 関係代名詞節:「which does not teach people…(orderを修飾)」

主な単語の品詞・働きと日本語訳

単語品詞と働き日本語訳
want動詞(他動詞、述語動詞)欲する、関わりたくない
nothing名詞(目的語)何も~ない
religion名詞(可算名詞、目的語の一部)宗教
concerned形容詞(過去分詞、修飾語)~に関係している
keeping動名詞(修飾句内、目的語)保つこと
masses名詞(可算名詞、目的語)大衆
satisfied形容詞(修飾語)満足している
live動詞(自動詞、補語の一部)生きる
hunger名詞(不可算名詞、補語)飢え
filth名詞(不可算名詞、補語)不潔
ignorance名詞(不可算名詞、補語)無知
order名詞(可算名詞、目的語の一部)秩序
religious形容詞(修飾語)宗教的な
otherwise副詞(対比を補強する修飾語)それ以外の
teach動詞(他動詞、述語動詞)教える
people名詞(可算名詞、目的語)人々
capable形容詞(補語)~の能力がある
becoming動詞(現在分詞、補語の一部)~になる
happier形容詞(比較級、補語)より幸福な
civilized形容詞(補語)文明的な
true形容詞(修飾語)真の
master名詞(可算名詞、補語)支配者
fate名詞(不可算名詞、目的語)運命
captain名詞(可算名詞、補語)船長
soul名詞(不可算名詞、修飾の対象)

句動詞、イディオムほか

to do with: イディオムで「~と関係がある」の意味。「want nothing to do with」で「~と関わりたくない」となります。

master of his fate and captain of his soul: 比喩的な表現で、人が自分の運命を支配し、自己を導く主体であることを示唆。

人物と背景

ジャワハルラール・ネルー(Jawaharlal Nehru, 1889 – 1964)は、インドの独立運動とその後の国家建設において中心的な役割を果たした政治家であり、インド初代首相として歴史に名を刻みました。彼はインド国民会議派の一員として、イギリスからの独立を目指す非暴力闘争を率い、マハトマ・ガンディーとともに多くの改革を推進しました。

ネルーはインド北部のアラハバードで生まれ、イギリスのケンブリッジ大学とインナー・テンプルで教育を受けました。その後、弁護士として活動する一方で、インドの政治に深く関与するようになります。彼の思想は、社会主義と世俗主義に根ざしており、特に宗教と政治を分離する重要性を強調していました。

ネルーが活躍した時代は、インドが植民地支配から脱却し、新たな国家としての基盤を構築しようとする過渡期でした。彼のリーダーシップの下、インドは独立後、民主主義を基盤とした憲法を制定し、科学技術や教育分野での発展を目指しました。また、ネルーは国際政治において、非同盟運動の先駆者としても知られ、冷戦期の世界において独自の立場を貫きました。

彼の人生と思想は、インドだけでなく、植民地支配から脱却しようとする多くの国々に希望を与えました。彼が信じたのは、人間の可能性と進歩への信念でした。そして、その思想は現代においても多くの人々に影響を与え続けています。

解説

自らの運命を切り拓くために:自由と尊厳の追求

現代社会において、私たちは多くの価値観に触れながら生きています。しかし、その中には時として自らの尊厳や自由を制限するものがあることも否めません。人々を貧困や無知の中に留めおくことで、既存の秩序を維持しようとする考え方。それに対して異を唱えたのが、インドの偉大な政治家であり思想家であるジャワハルラール・ネルー(Jawaharlal Nehru)です。ネルーは、自らの哲学と実践を通じて、個人の尊厳と自由を追求する姿勢を貫きました。彼の言葉は、私たちがどのように社会の課題に向き合い、より良い未来を切り拓くべきかを考える指針となります。

人間の尊厳を見つめる哲学

ネルーが注目したのは、人々が自らの可能性を信じ、その力を引き出すことでした。彼が反対したのは、特定の宗教や秩序が人々を従順なままにしておこうとすることです。飢えや不潔、無知の中に満足させられる状態は、人間の尊厳を奪う行為に他なりません。そして、それを正当化する考え方や制度は、ネルーにとって容認できないものでした。

彼の哲学の根底にあるのは、すべての人が平等であり、尊重されるべきであるという信念です。それは単なる理想主義ではなく、社会の現実に目を向けた上での実践的な指針でした。ネルーは、人々がより幸福で文明的な生活を送るためには、教育や経済の発展が欠かせないと考えました。その中で重要なのは、人々が自らの価値を認識し、自由と尊厳を持つ存在として社会に参加できる環境を整えることだったのです。

自らを主権者とする力

ネルーが目指したのは、人々が「運命の主人」であり「魂の船長」であると自覚することです。これは比喩的な表現でありながら、個人の自由と責任を深く内包する思想です。自らの人生を他者や環境の支配に委ねるのではなく、自らの意思と行動で未来を築く力を信じること。それが彼の哲学の核心でした。

例えば、インド独立運動の中でネルーは、植民地支配の中で失われたインド人の誇りを取り戻すために尽力しました。ガンディーの非暴力主義と共鳴しながらも、ネルーは科学技術の導入や教育改革を推進し、経済的な自立を目指しました。これは単に植民地からの解放を求める運動に留まらず、人々が自らの力で未来を切り拓くための基盤を築く努力でもあったのです。

課題と向き合う意志

ネルーの思想は、現代にも通じる多くの教訓を含んでいます。貧困や無知、不平等という社会の問題は、未だに解決されていません。それに加えて、グローバル化や気候変動などの新しい課題も私たちを取り巻いています。これらの問題に対して、私たちはどのように向き合うべきでしょうか。

ネルーの言葉にヒントがあります。それは、人間が持つ力を信じ、自由と尊厳を守るために立ち上がる意志です。具体的には、教育の普及や経済的な格差の是正、持続可能な開発など、個人が成長し、社会に貢献できる環境を整えることが求められます。また、一人ひとりが自らの可能性を認識し、それを行動に移すための支援が必要です。

まとめ

ジャワハルラール・ネルーの思想は、個人の自由と尊厳を重んじ、社会の課題に真正面から向き合う姿勢を教えてくれます。人々を支配しようとする秩序や考え方に対して、彼が示したのは、人間が持つ力と可能性を信じることの重要性です。そして、それを実現するための行動が、社会をより良く変えていく鍵となるのです。

現代に生きる私たちもまた、ネルーの言葉を心に刻み、それを実践する意志を持つべきです。自らの運命を切り拓くために、そしてより多くの人々が幸福で尊厳ある生活を送れる未来を築くために、今何ができるかを考え、行動に移しましょう。ネルーの遺した哲学は、私たちの手の中にある力を再認識させ、行動する勇気を与えてくれるものです。

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